すずめのピヨヨ 2023年2月

ピヨヨ
ピヨヨ

園だよりに掲載している西村園長のエッセイです。

🐤ものすごく寒くて、風もあるのに、園児たちは園庭を走リ回ったり、遊具に乗ったり、ぶら下がったりして毎日元気です。見守る先生たちは防寒対策をたくさんしてから、気合を入れて外に出ます。子どもたちは、どうしてこんなに寒くても平気なのかっていつも思います。

🐤調べてみると子どもの体温は大人より大体、0.5度くらい高いそうです。このくらいの差って結構わかるもので、お風呂のお湯だって1度違うだけで、感じ方は変わります。子どものからだはあったかいから冬はいっしょに寝ると気持ちがいいという人もいると思います。

🐤でも、子どもは体温を自分で調節するのはまだまだというところなので、そこは注意が必要だそうです。薄着にしたほうが体が強くなるというのも、そんなに根拠はないようです。それに、大人に比べたら子どものほうがまわりの気温の影響を受けやすいことも実証されています。だから、体温調整を手伝いやすいように着るものを決めるというのが大切です。

🐤基本的に子どもは、大人よりは寒さが苦になりません。でも体温調整がうまくいかないと冷えやすくなるのです。走り回ったりしていれば、当然体温は上がりますが、あまり動かないで砂をいじったりしていると冷えやすくなります。そこで暑さとか寒さを服で調節するときに、大切なことは脱ぎやすさとか着やすさです。自分ですぐに脱げる、着れるということが出来て、それが習慣になっていれば安心です。

🐤SICAでも高校生は朝からエアコンで部屋を暖めていますが、小学生の低学年の部屋は窓も開けっ放しで、エアコンもつけないのに、半袖で走っている子もいます。やっぱりよく動き回っているからだと思います。いろんなところに上着が脱ぎっぱなしになっているのも、自分で体温調整をしているからなんでしょうね。教えに行く教師の方は防寒が必要です。

🐤大人はWHOが冬の室内最低気温は18度以上を言っていますが、高齢者や幼児はもっと高いほうがいいらしいです。寒い家だと重大な病気にかかるリスクも増える統計もあります。それに、40歳代以上では冬場に1度高い家に住むと、脳神経が2歳若くなるという研究もあります。ヤセガマンはしないほうがいいってことですね。ピヨヨ.