すずめのピヨヨ 2023年1月

ピヨヨ
ピヨヨ

園だよりに掲載している西村園長のエッセイです。

🐤小泉今日子さんのインタビュー記事が朝日新聞の&Mに。最近は本屋さんや古本屋さんを回ってそこで語り合ったものをポッドキャストや活字にしているそうです。一番やりたいことって聞かれたら、「山積みになった本しかない牢獄のような所に入れられて、何日も閉じ込められたい」って話すほど、本と向かい合うこだわりがある人です。

本読むことってどういうことですかって聞かれて、「自分自身の発見、自分と向かうことだと思います。特に若い時の私にとって、本を読む時間は、必要な時間だったんだろうなと思っています。これからも年齢を重ねて行く前に、読書を通して『もうひと掘りしておきたい』といった気持ちもありますね。」

🐤そうは言っても子育て真っ最中だと、本を開くときにはもう体力の限界っていう感じでしょうね。それでも、本とのつながりは絵本を読んであげることでも続くんじゃないでしょうか。ろばさんがクリスマスにした「どうぞのいす」は、「折々のことば:2605」に取り上げられていましたが、絵本の中にも今の社会を見つめなおしたり、「もうひと掘り」になるものはけっこうあると思います。

🐤それから、デジタルスもおすすめ。アマゾンのキンドルだとスマホでも読めるので、それこそ子どもの動きを見ながら、すき間でさっと読んで途中でやめても、場所は記録されているので、パソコンやキンドルでも続きが読めます。本はみんなデジタルになるって思われていましたが、漫画は別として、やっぱり紙の本がいいという人は多いでしょう。マンガだってラインマンガのような縦スクロールは、言葉を少なくして読みやすくしてますが、今までのマンガ、たとえばワンピースとかキングダムとかは紙でしっかりと読みたいという気はします。マンガを開くのが楽しみっていうのも忙しさの中にあってもいいですよね。

🐤スマホでSNSなんて見ているとなんか取り残されているような気持ちになったりすることって多いと思うけど、本とかマンガとかプライムビデオとか「もうひと掘り」っていう場所を見つけてみたら、いいかもしれませんね。ピヨヨ。