すずめのピヨヨ 2022年12月
園だよりに掲載している西村園長のエッセイです。
🐤「お、ねだん以上。」のニトリの会長は似鳥昭雄さん。インタビューが朝日新聞にあって、小学4年生になっても自分の名前を漢字で書けず、ひらがなで書いていたそうです。先生の話も1分も聞けない、理解もできない、落ち着きがなくて、高校も全部落ちて、お母さんが闇米を校長先生に一俵届けて、裏口入学だったそうです。
🐤仕事も営業が対人恐怖症で1年間で1件も仕事が取れずクビになり、ついに自分で家具屋を始めたのが23歳。それからニトリの急成長はビジネス界だけでなく有名ですが、今も人の話は聞けない、整理もできない、ポケットに入れたもの以外は忘れてしまうそうです。それでも、アイディアはいっぱいわいてきて、流通の革命だけでなく、商品開発が大好きだそうです。そうして、自分の考えたものがたくさんの人に喜んでもらえるのがわかるとどんどん楽しくなると言われてました。
🐤似鳥さんのような短所があったら、これからうまくいかないんじゃないかって思ってしまうのに、自分の得意なことを一生けんめいやり続けていくことがこんなに大事なんだと元気が出ます。
🐤それなら得意なことってどうやって分かるのかと聞かれると、「それはね、自分で見つけることなんですよね。いろんなことをやって、何が得意かを自分で見つけなさいと。人間ね、自分はダメだろうと思っても一つくらい何かね、これ、いけそうだなというのがあるはずなんですよ。」「早く長所が見つかると、短所が隠れちゃんだよね。僕なんか100のうち一つしか長所がないんだけど、まあ仕方ないかとかいうことになるんですよ。」
🐤それなら、いろんなことを自分でチャンスを見つけてやってみることが大切ですね。「親もそうです。小さな頃から子どもの向いているものを探し出して、「これ、やってみたら」と言ってあげることが大事。」
🐤モンテのお仕事って何でもできるようになるためというより、やっぱり自分が好きなことに出会えるチャンスになっているんだろうって思います。ここで好きなことを一生けんめい、好きなだけできるってすごい力になるかもですね。ピヨヨ。